こつつみ

コツコツ積み上げる

「エッセンシャル思考」を読んだ

本の基本情報

本の基本情報について紹介する。

  • 著者名:グレッグ・マキューン
  • 書籍名:エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする
  • 出版社:かんき出版
  • 発売日:2014/11/19
  • 頁 数:320ページ

本の目次

以下は本書の目次です。

  • PART1 エッセンシャル思考とは何か
  • 第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考
  • 第2章 選択 ---選ぶ力を取り戻す
  • 第3章 ノイズ ---大多数のものは無価値である
  • 第4章 トレードオフ ---何かを選ぶことは、何かを捨てること
  • PART2 見極める技術
  • 第5章 孤独 ---考えるためのスペースをつくる
  • 第6章 洞察 ---情報の本質をつかみとる
  • 第7章 遊び ---内なる子供の声を聴く
  • 第8章 睡眠 ---1時間の眠りが数時間分の成果を生む
  • 第9章 選抜 ---もっとも厳しい基準で決める
  • PART3 捨てる技術
  • 第10章 目標 ---最終形を明確にする
  • 第11章 拒否 ---断固として上手に断る
  • 第12章 キャンセル ---過去の損失を切り捨てる
  • 第13章 編集 ---余剰を削り、本質を取り出す
  • 第14章 線引き ---境界を決めると自由になれる
  • PART4 しくみ化の技術
  • 第15章 バッファ ---最悪の事態を想定する
  • 第16章 削減 ---仕事を減らし、成果を増やす
  • 第17章 前進 ---小さな一歩を積み重ねる
  • 第18章 習慣 ---本質的な行動を無意識化する
  • 第19章 集中 ---「今、何が重要か」を考える
  • 第20章 未来 ---エッシェンシャル思考を生きる
  • 最終章 エッセンシャル思考のリーダーシップ

概要

気になったところだけ抜き出していく。

第1章 エッセンシャル思考と非エッセンシャル思考

エッセンシャル思考とは、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方だ。

「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問い続けるのが
エッセンシャル思考の生き方である

エッセンシャル思考は、より多くのことをやりとげる技術ではない。
正しいことをやりとげる技術だ。もちろん少なけば良いと言うものでもない。
自分の時間とエネルギーをもっとも効果的に配分し、重要な仕事で最大の成果を上げるのが、
エッセンシャル思考の狙いである。
あるとき私のところへやってきたのは、一見とてもエネルギッシュな会社役員だった。
若い頃にコンピュータの魅力にはまり、熱心にスキルを磨きつづけてきた。
深い知識と情熱が評価され、どんどん大きな仕事を任されるようになった。
それでも成功にあぐらをかかず、さらに上をめざすために勉強をつづけてきた。

私と出会った頃には、彼の努力は少々度を越していた。
あらゆることを学び、何でも自分でやろうとしていたのだ。
毎日新たなことに興味を持ち、数時間後にはもう別のことを学んでいる。
あまりに興味の対象が多すぎて、大事なものとそうでないものの区別がまったくつかなくなっていた。
「すべてが大事」だと思い込んでいたのだ。その結果、彼のやることはどんどん散漫になっていった。
無数の方向に1ミリずつ進んでいたわけだ。ものすごく努力しているのに、どこにも成果が見えてこない。

優秀な人ほど、どんどん多様な仕事を振られるようになる。そのため、時間とエネルギーがどんどん拡散されていく。 こうして、本当にやるべきことができなくなる。

自分で優先順位を決めなければ、他人の言いなりになってしまう

自分は優秀ではないけど、興味の対象が多すぎて全部やってしまっている。 全てを経験できたので全体像は理解することができたけれど、現在全てが中途半端になってしまっている。

しかし、進むべき方向性みたいなのが決まったので本当にやるべきことだけに注力しないと何にも出来ない人になりかねない。

第2章 選択 ---選ぶ力を取り戻す

選ぶという行動を自分のものにしないかぎり、エッセンシャル思考は身につかない。
エッセンシャル思考を身につけるためには、選ぶという行為に自覚的でなくてはならない。
選ぶ力は自分だけのものであり、何者にも奪えないということを理解しなくてはならない。

自分は「電子工学部」だから活かせるとこに行こうと思考停止で就職活動をしていた。しかし、途中で電子工学を楽しんでやっていないことに気づいて情報系に進むことに決めた。 情報系にいけたのも運によるところが大きいが、現在は楽しく満足している。

他人の選択・自分の過去の選択を黙々と実行するのではない。選ぶ力の価値を理解し大切に実行する必要がある。

自分もできていないが、就活とか配属面談とか考えていない人が多すぎると思っている。 もっと自分たちで選択できるのだから、自分の本当にやりたいことに向き合うことが大事なんだと思う。

第3章 ノイズ ---大多数のものは無価値である

努力は大切だ。だが、努力の量が成果に比例するとはかぎらない。
がむしゃらにがんばるよりも、「より少なく、しかしより良く」努力したほうがいい。

「より少なく、しかしより良く」という考え方に慣れるのは、思ったほど簡単なことではない。
たいていの人は「もっと努力しろ、もっともっと」と長年言われつづけてきたはずだ。
だが努力の量を増やしても、いつか限界がやってくる。
それ以上努力しても成果が増えないどころか、逆に成果が減ってしまう。
「努力した分だけ報われる」というのは、ただの幻想だ。残念ながら、世の中はそこまで単純ではない。

パレートの法則のように成果の80%は20%の物事によって決まるといった話がある。 がむしゃらに頑張るのではなく、たっぷり時間をかけて選択肢を検討し、やるべきことを正確に見極める。

大多数のものごとには価値がなくて、ごく少数のものごとに莫大な価値がある

第4章 トレードオフ ---何かを選ぶことは、何かを捨てること

レードオフを考えたくない気持ちはよくわかる。
そもそもトレードオフが起こるのは、どちらも捨てがたいような状況だ。
高い給料か、長い休暇か。
急ぎのメールに返信するか、大事な会議に出席するか。
より速くか、それともより良くか。
どちらも望むことなのだから、どちらにも「イエス」と言いたくなる。しかし、それは不可能だ。
非エッセンシャル思考の人は、トレードオフが必要な状況で「どうすれば両方できるか?」と考える。
だがエッセンシャル思考の人は、「どの問題を引き受けるか?」と考える。
これはタフな問いであると同時に、より大きな自由につながる問いだ。
エッセンシャル思考の人は、自らトレードオフを選びとる。
誰かに決められる前に、自分で決める。

「どうすれば両方できるか?」これはよく考えてしまい、3章の自分なら残業して集中すればできると思ってしまう。 しかし、毎回上手くいかない。

「何に全力を注ごうか?」をしっかり考え、他のことは断ることも大切。肝に銘じたい。

第5章 孤独 ---考えるためのスペースをつくる

仕事が忙しくなればなるほど、考える時間を確保することがより必要になる。
生活がノイズに満ちてくればくるほど、静かに集中できるスペースがより必要になってくる。

今はそこまで忙しくないが、今後残業時間が伸びていくと仕事だけで疲弊してしまう。

考える時間を持つことで、新しい発見や選択、本質の部分に集中して取り掛かることができるだろう。 忙しくない今こそ考える時間を作っていく。23時から0時を考える時間にする。(いつも1日のまとめをやっている)

第6章 洞察 ---情報の本質をつかみとる

あらゆる事実には、本質が隠されている。
すぐれたジャーナリストは、情報の断片を調べ、それらの関係性を発見する。
部分の集まりから全体像をつくりあげ、人びとに通じる意味を付与する仕事だ。
単に情報を受け渡すだけなら、誰にでもできる。
ジャーナリストの存在意義は、そこに本質的な意味を見いだすところにあるのだ。
話を聞いていて、ポイントを見失うことはないだろうか。
* 情報量に圧倒され、何をどうすればいいかわからなくなることは?
* 依頼が次々と積み上がり、何からやろうかと途方に暮れることは?
* 重要なことをやり忘れていて、あとになって青くなったことはないだろうか?
ひとつでも思い当たることがあるなら、エッセンシャル思考のスキルが役に立つはずだ。

* ジャーナリストの目を手に入れる
    * 1. 日記をつける
        * 日々の小さな変化は見逃しやすいが、まとめて見ると大きな違いに気づく
    * 2. 現場を知る
        * 問題の本質は現場でないと分からないことが多い
    * 3. 普遍を知り、逸脱を探す
        * まずは知識をつけて、ストーリーを深く知る必要がある
    * 4. 問題を明確にする
        * 「そもそも今、何の問題を考えているのか?」を明確にする

この章の例は面白かったし、大事な部分。 要点に目を向ける訓練をすると、点の集まりではなく、点同士を繋ぐ線が見えてくる。 単なる事実だけに反応するのではなく、その本当の意味を見抜く。

これが全然できていない。自分は答えを探してしまうので、自分で仮説とかを作ることができていない。 「事実から仮説を作る、本質を見抜く」これが出来ないと結局いくら本を読んでも意味はない。

本質を見抜くことは、難しいが必ず身につけなければならない。

第7章 遊び ---内なる子供の声を聴く

6000人を対象に遊びと成長の調査をおこない、遊びが人間のさまざまな面に良い影響を及ぼすという結論を得た。
遊ぶと体が健康になり、人間関係が改善され、頭が良くなり、イノベーションが起こしやすくなる。
「遊びは脳の柔軟性と順応性を高め、創造的にしてくれます」と彼は言う。「遊びほど脳を奮い立たせる行動はほかにありません」

最高の思い出や「生きている」という実感をもたらしてくれるのは、遊んでいる時間だ。
遊びは発想を豊かにしてくれる。新たなアイデアが生まれ、古いアイデアが新たな命を得る。
好奇心が刺激され、未知のものを知りたいと言う意欲が湧いてくる。

遊びはストレスも下げてくれる。

仕事にも遊びを取り入れる。職場のデスクに「楽勝だぜ!」としゃべるおもちゃを置いている社員の話は良いなと思った。 デスクにフィギュアを並べるのは良いかもしれない。小さな遊び心を取り入れていきたい。

第8章 睡眠 ---1時間の眠りが数時間分の成果を生む

これは他の本でも言われることなので抜粋はなし。

計画的に睡眠をとることで、仕事の質を最大限に高めている。 昼寝をするのも良い。

最悪なのは、睡眠不足により見極める力が落ちて、優先順位をつけられなくなることだ。

第9章 選抜 ---もっとも厳しい基準で決める

明確で厳しい基準があれば、誰でも不要な選択肢をシステマティックに却下し、
重要な選択肢を選びとることが可能になる。

絶対にイエスと言い切れないなら、それはすなわちノーである。

なかなか自分には出来ないことだ。流されてしまうことが多いので、明確な基準を持ってしっかり断ることも大事。

第10章 目標 ---最終形を明確にする

あなたの目的や戦略は明確か、と経営者にたずねると、「かなり明確です」という答えがよく返ってくる。
かなり明確なら、それで十分だと思っているようだ。  
だが「完全に明確」な状態を知ると、それまでの「かなり」が不便だったことに気づく。
まるで視力の悪い人が、初めて眼鏡をかけたときのようなものだ。  
会社の経営だけでなく、個人のキャリアについても同じことが言える。   
「これからの5年間で、どんな仕事を成しとげたいですか?」という問いに、とことん明確に答えられる人はあまりに少ない。  
私が完全な明確さにこだわるのは、それが仕事の結果に直結するからだ。
具体的で、かつ魅力的。大きな意味があり、しかも測定可能。これが本質目標だ。

すぐれた本質目標があれば、周囲の協力も得やすくなる。
普段からは考えられないレベルの力を発揮し、迷いなく目標に向かって進みつづけることができる。  
会社やチームや個人に必要なのは、具体的で魅力的、意味があって覚えやすい本質目標だ。
目標は具体的でわかりやすい言い方を選んだほうがいい。
どれくらい具体的かというと、次の質問に答えられるくらいだ。  
「達成をどうやって判定するのか?」  

俳優で社会起業家のブラッド・ピットはハリケーン・カトリーナに襲われたニューオリンズの復興の遅さに苛立ち、
自らメイク・イット・ライト財団を設立した。その目標はこうだ。  
「ニューオリンズの下9地区に住む世帯のために、低価格で環境にやさしく、災害に強い家を150戸建設する」  
このステートメントは、教室の空気を一変させた。
具体的で、リアル。リアルだから、心を動かす。
「達成をどうやって判定するのか?」の答えも、これ以上ないほど明確だ。

 

kotsutsumi.hatenablog.com

 

上の記事で目標は抽象的でも良いと思うと言ったが、完全に明確にすることに意味があるのかもしれないと思わされた。

5年後、自分が目指すべき目標(ミッションステートメント)を具体的でかつ魅力的に考え直す必要がありそうだ。 こうすることで判断に迷わなくなるのだろう。

第11章 拒否 ---断固として上手に断る

他人からのプレッシャーに負けず、きっぱりと上手に断ることは、エッセンシャル思考の必須スキルである。
と同時に、もっとも難しいスキルでもある。  
断るためには、勇気が必要だ。切り捨てる勇気がなければ、
「より少なく」という言葉は空疎なお題目になってしまう。
「重要なことだけに集中しろ」と言うのはたやすいが、それを本当に実践している人は多くない。  
ノーを言うのは、誰だって不安だ。せっかくのチャンスを逃すのは怖いし、自分の立場がまずくなるのは困る。
尊敬する上司や大事な仲間を失望させたくない。
そう思うのは自然であり、何も悪いことではない。
だが、そういう気持ちに打ち克ってノーを言うことができなければ、それよりはるかに大切なものを失うことになってしまう。

なぜこんなことをやらねばならないのかと、相手を恨み、自分を責める。もっと重要な仕事が犠牲になったことに気づき、ショックを受ける。

相手を喜ばせるためだけに仕事を引き受けるな!重要なことをやるために、本質的でない依頼を断る。

これも自分には出来ていない。流されない。自分がイエスと言うことで何を失うのか考える。(トレードオフに目をむける)

単にノーと言うのが難しければ、上司にトレードオフを意識させよう。   たとえば、「はい、ではこの仕事を優先でやります。今抱えている仕事のうち、どれを後まわしにしましょうか?」。   あるいはこんなふうに断ってもいい。   「今かなり仕事を抱えているので、これを無理やり差し込むと品質が落ちてしまいます」

相手に不快な気持ちを与えないように、上手にノーと言うことが大切。

第12章 キャンセル ---過去の損失を切り捨てる

何も意味もないとわかっているプロジェクトに、時間やお金を費やし続けていないだろうか。
損切りができず、いつまでもダメな投資を続けていないだろうか。
サンクコストに囚われず、ダメな行動をすっぱりと切り捨てるのだ。

いつもやっているからという理由でそれをやめられない傾向を、「現状維持バイアス」と呼ぶ。
以前仕事を受けたある会社は、実に古くさい人事考課制度を使っていた。
いつから制度が変わっていないのだろうと疑問に思って訊いてみたが、誰ひとりその由来を知らない。 
10 年前から働いている人事部長を含めてだ。
しかもその間、誰もその制度に疑問を抱かなかったらしい。  
当たり前のようにそこにあるものを、人は無条件に受け入れがちだ。
このバイアスから自由になるために、ゼロベースというテクニックを使おう。

ゼロベースの考え方を、自分の仕事や生き方に当てはめてみよう。
たとえば、今の時間の使い方をいったん忘れて、何も予定のない状態にする。
そして、今日やるべきことをゼロから考えてみるのだ。  
これはお金の使い方や人間関係など、あらゆることに応用できる。
まっさらな状態から、時間やお金やエネルギーの使い方をあらためて考えてみよう。
ただ惰性でつづけていることは、すぐにやめるべきだ。

途中でやめることは、そう簡単ではない。しかし、不本意なことをやり続けていても、誰のためにもならない。

きっぱりと「やめる」スキルを身につければ、人生はもっとシンプルになるはず。

第13章 編集 ---余剰を削り、本質を取り出す

仕事や生き方を編集するのは、映画や本を編集するよりも少々厄介だ。
時間を遡って自分のセリフを書き直すことは出来ないし、
終わった会議やプレゼンをなかったことにすることも出来ない。
それでも、編集の4原則を知っておけば、人生は今よりずっとクリアになる。

* 編集の4原則

    * 1. 削除する
決断の本質は、選択肢を減らすことにある。
余分な選択肢を断ち切れば、すんなりと決断できる。
かなり魅力的な選択肢だとしても、混乱のもとになるものはすべて取り除いたほうがいい

    * 2. 凝縮する
念のために言っておくが、凝縮の目的は一度に多くをやることではない。
無駄を減らすことだ。より少ない言葉でアイデアを伝える。
より少ないスペースで快適な生活を実現する。より少ない努力で大きな成果を出す。  
つまり人生を凝縮するということは、結果に対する行動の比率を減らすということだ。
そのためには、いくつもの無意味な行動をやめて、重要な行動ひとつに置き換えればいい。  
ある企業で働いていた優秀な社員は、毎週のミーティングを必ず欠席し、
あとで話のポイントだけ聞いていた(高い評価を得ていたのでクビになるようなことはなかった)。
そうすることで、2時間のミーティングを 10 分に凝縮し、残りの時間をもっと重要な仕事に費やしたのだ。

    * 3. 修正する
仕事や生き方でも、自分の本質的な目標を明確にしておけば、それに合わせて行動を修正できる。
自分の行動はきちんと本質目標に向かっているだろうか、と振り返ってみてほしい。  
もしも間違った方向に進んでいたら、正しく編集し直せばいい。

    * 4. 抑制する
抑制すべきところを知っておくと、人生はもっとうまくいく。  
反射的に手を出すのをやめて、何もしないことを選ぶのだ。
たとえば、社内メールで議論が巻き起こっているとき、反射的に「全員に返信」ボタンを押さない。
ミーティングのとき、よけいな口出しをしない。  
まずは立ち止まって、様子を見る。すると、全体の流れがクリアになる。
「より少なく」というエッセンシャル思考のやり方は、すぐれた編集術でもあるのだ。

うーーーーん、人生を編集する。まだ掴めていない。 本質的な目標が決まってくれば、わかってくるのかもしれない。

第14章 線引き ---境界を決めると自由になれる

「一度でも例外を許したら、その後は例外だらけになってしまいます」とクリステンセンは語る。
仕事の線引きは砂の壁のようなもので、一カ所が崩れると、ほかも一気に崩壊してしまうのだ。

非エッセンシャル思考の人は、線を引くのがあまり好きでないようだ。
境界線などなくしたほうが、バリバリ仕事ができると思っている。
「自分には限界なんてない、何だってこなせるし、全部片づけてやる」というわけだ。
だが、それは思い上がりである。あまり無理をしていると、忙しすぎて何ひとつまともに完成させられなくなってしまう。  
一方、エッセンシャル思考の人は、境界線を上手に利用する。
一線を引くことで自分の時間を守り、他人からのよけいな干渉を防ぐのだ。  
はっきりとした線引きがなければ、他人はどこまで踏み込んでいいかわからず、どんどん侵略してくる。
いちいち対応していたら、自分の大切なものが見えなくなってしまう。

「忙しさを理由にしているうちは良い仕事も回ってこないよ」by motoさん と言う意見もある。仕事をすることで、経験・信頼などが複利として今後効いてくる。

しかし、これは結果を出せたらと言う話になるので、やはり仕事は選んでいくのが良い気がする。 (経歴が浅いうちは仕事は選ぶことはかなり難しそう、交渉するのが良い!?)

第15章 バッファ ---最悪の事態を想定する

非エッセンシャル思考の人は、条件に恵まれたケースを前提として予定を立てようとする。
希望的観測に従って生きているのだ。「5分もあれば着くだろう」
「この作業なら金曜までに行けるんじゃないかな」「本気を出せば半年で完成するさ」  
だが、ものごとはけっして思うように進まない。
思わぬトラブルに見舞われたり、予定より作業範囲が広かったり、そもそも見積もりが甘すぎたり。
あわてて対応するが、スケジュールはどんどん遅れていく。
結局、徹夜したあげくに完成度の低いものを提出するか、あるいは締切に遅れるか、それとも誰かに後始末を押しつけるか。
いずれにしても、思ったような結果は出せない。  
だが、エッセンシャル思考の人は違う。思わぬことは起こるものだと知っているから、
あらかじめ何かが起こることを想定して予定を立てる。
万が一に備えてバッファをとり、予定外のことがあってもペースを取り戻せるようにしておくのだ。

理由はどうあれ、私たちは何をするのにも、当初の想定より遅れる傾向がある。
ミーティングには遅れるし、仕事の提出物は間に合わないし、支払期日は守れない。
実際より短く見積もってしまうせいで、不必要にストレスを感じ、周囲を困らせている。  
この状態から脱け出す方法がある。自分が見積もった時間を、
つねに1・5倍に増やして締切を設定するのだ
(1・5倍は多すぎると感じるかもしれないが、実際それだけかかることが多いのだから仕方ない)。
仕事の話し合いに1時間かかると思うなら、1時間半の枠をとっておく。
息子を習い事に送っていくのに 10 分かかると思うなら、 15 分前には家を出る。
こうしておけば、遅れそうになって焦ることもないし、思ったより早くできたときには
(そんなことはめったにないが)余った時間がごほうびのように感じる。

まさにゴールデンウィークでここまでやろうと決めていたことが、全く終わらなかった。 普段の集合時間は余裕を持って行動出来ているのに、作業になると時間ギリギリまでやらなかったりしてしまう。

自分の作業がどれくらいの時間がかかるのか把握出来ていないのが問題な気がする。 最近は進捗管理しているので、見積もりと実績の差をフィードバックする必要がありそうだ。

第16章 削減 ---仕事を減らし、成果を増やす

仕事や日々の生活で、何があなたの進みを妨げているのだろうか。
冷静にボトルネックを特定して取り除くことができれば、
見違えるほどスムーズに重要なことを達成できるはずだ。  
ただし、当てずっぽうに改善しようとしても意味がない。
とくに問題のないところをあちこち改善しても、効果は薄く、短期的だ。
まったく無意味ということもある。システム全体を改善するには
──製造システムにかぎらず、チームの業務プロセスでも日々の習慣でも──
全体の進捗を邪魔しているボトルネックの発見が鍵となるのだ。
どの努力が成果を生み、どの努力がそうでないかについて、私たちは注意を払うことを忘れがちだ。
あるいはそれを意識していても、やはり増やすことに気をとられて減らすことを考えない。
売上を伸ばすために営業人員を増やし、商品を良くするために開発者を増やすといった調子だ。  
それでうまくいく場合もあるが、成果を改善するためには、逆から考えることも必要だ。
エッセンシャル思考の場合、人やお金や時間を増やすかわりに、制約や障害を取り除くことを考える。

「この仕事をやりとげる上で、邪魔になるものは何か?」を考える。漫画とかスマホが自分に該当するだろう。 これを取り除くように仕組み化するのが必要。ご飯食べたらスマホはリビングに置いて作業するなど...

第17章 前進 ---小さな一歩を積み重ねる

変化を起こそうとするとき、私たちは派手な目標を掲げがちだ。
私の知り合いも、娘たちのために完璧なおもちゃの家を建てようと意気込んでいたが、
やってみると計画が壮大すぎて途中でくじけてしまった。
最初から「すごいことをやろう」などと思うからそうなるのだ。
仕事でも、鼻息ばかり荒い企画はそのまま企画倒れになるケースが多い。  
心理学の研究によると、人間のモチベーションに対してもっとも効果的なのは「前に進んでいる」という感覚である。
小さくても前進しているという手応えがあれば、未来の成功を信じられる。
そのまま進みつづけようという力になる。
「職場において感情・モチベーション・認知を高める諸要素のなかで、もっとも重要なのは、進歩しているという手応えである」
と彼らは言う。最初から高望みをして途中で挫折したら、何も残らない。
少しずつでもいいから結果を出し、地道な成功を積み重ねたほうがずっと生産的だ。
成功は次の成功を生み、やがてそれらは飛躍的な達成へとつながっていく。

人や組織が大きな進歩を望むなら、日々何度も繰り返す小さな行動にこそ着目すべき。小さな改善を地道に繰り返すことが大きな変化につながる。

ゴールに近づく様子が目に見えるように出来ると尚良い。そう言う意味では、目標スプレッドシートは良いかもしれない。

 

kotsutsumi.hatenablog.com

 


第18章 習慣 ---本質的な行動を無意識化する

非エッセンシャル思考の人は、いざとなったら本気を出そうと考えている。
土壇場になってから、無理やり全力で終わらせる。  
だがエッセンシャル思考の人は、そうではない。
重要なことをやりとげるために、日頃からの習慣にする。
正しい習慣をつづけていれば、偉大な結果は自然とついてくるのだ。
日々の判断の4割は無意識下でおこなわれている。
意識的に考える前に答えを出すということだ。これには良い面と悪い面がある。  
良い面を見れば、面倒な思考プロセスを飛ばして直感的に有意義な行動ができるというメリットがある。
だが逆に、非生産的な行動が無意識に刷り込まれてしまう危険もある。
朝起きるとすぐにメールチェックをしてしまったり、なぜか仕事の帰りに甘いものを食べてしまったり、
食事をしながら会話もせずにインターネットを見てしまったり。
やめようと思っても、ついついやってしまう悪い癖だ。

習慣を変えることは、簡単なことではない。しかし、一旦習慣が確立すれば、今後は何の苦労もなくそのメリットを享受し続けられる。

早起きだったり、夜の振り返りだったり、エッセンシャル思考も習慣にできる。 身につけない手はない。

第19章 集中 ---「今、何が重要か」を考える

問題は、人は一度にひとつのことにしか「集中」できないということだ。
複数のことをやるのはかまわない。しかし集中の対象がどれなのかは、はっきりさせておく必要がある。
エッセンシャル思考の敵はマルチタスクではなく、焦点を複数に合わせようとすること、
すなわちマルチフォーカスなのだ。
やることが多すぎて何から手をつけていいかわからなくなったら、
まずは考えるのをやめて、深呼吸をすることだ。
心を落ちつけて、今この瞬間に何が重要かを考えよう。
明日のことや、1時間後のことは忘れていい。今だけを見るのだ。
それでも何から手をつけるかわからないなら、やるべきことをリストアップしたあと、
今すぐやること以外はすべて線を引いて消してしまおう。

マルチタスクが上手い人も実は、集中するタスクを一つに決めるシングルタスクを複数回行っている。 こうすることでマルチタスクをしているように見える。

「今、ここ」を意識することで、パフォーマンスは何倍にもなる。 最近サボりがちな、瞑想はとても効果的だ。習慣化させよう。

第20章 未来 ---エッシェンシャル思考を生きる

明確な目的意識を持って成功へと突き進むが、成功するとチャンスや選択肢が増え、
結局自分の方向性を見失ってしまう。
多方面に手を出したあげく、すべて中途半端になって、何もまともに達成できない。  
単に成功をめざしてもうまくいかないのは、そのせいだ。
そこから脱け出すためには、エッセンシャル思考であるしかない。
エッセンシャル思考の目的は、世間的な成功を手に入れることではない。
人生に意味と目的を見いだし、本当に重要なことを成しとげることだ。
将来自分の人生を振り返ったとき、どこにでもありそうな達成リストが並んでいるよりは、
自分にとって本当に意味のあることをひとつ達成したと確信できるほうがいい。

エッセンシャル思考のメリット

  • 迷わない
  • 流されない
  • 日々が楽しくなる
エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きることだ。
本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを注げば、
後悔の入り込む余地はなくなる。自分の選択を心から誇りに思える。  
豊かで意味のある人生を選ぶか、それとも苦痛と後悔に満ちた人生に甘んじるか。
この本を読んでくれたあなたには、ぜひ前者を選びとってほしい。
人生の分かれ道に直面したら、自分にこう問いかけてほしい。  

「本当に重要なのは何か?」  

それ以外のことは、全部捨てていい。

今までは他の技術がどういう感じなのか知るために色々手を出していた。 しかし、今年の夏には配属が決まり目指すべき道が固まる。(配属先が目指す道なのかから考え直す必要がありそうだが...)

「本当に重要なのは何か?」を問い続けていきたい。

最終章 エッセンシャル思考のリーダーシップ

チームのパフォーマンスは目的の明確さに大きく左右されることがわかった。
目的が明確であれば、チームのメンバーは予想以上の力を発揮してくれる。
一方、チームの目的や個々の役割が明確でない場合、チームは混乱し、
ストレスとフラストレーションがたまり、結果は失敗に終わる。
ある会社の副社長は、「明確さがすなわち成功なのです」と言っていた。  
「より少なく、しかしより良く」がチーム運営にとって重要であることは明らかだ。

自分だけに留まらず、周りの業務やチームにも「より少なく、しかしより良く」を適用出来る。

エッセンシャル思考を実践するために必要なことは「目的を完全に明確にする」ことだろう。 そしてメンバーの役割をも明確にし、小さな進歩を重ねていくことだ。

最後に

「より少なく、しかしより良く」つまりシンプルであることこそがエッセンシャル思考である。

今は非エッセンシャル思考に当てはまることが多いが、毎日少しずつ実践している。継続していきたい。

自分にかなり良い本であった。若いうちに読めたことに感謝。

「習慣が10割」を読んだ

本の基本情報

本の基本情報について紹介する。

  • 著者名:吉井 雅之
  • 書籍名:習慣が10割
  • 出版社:すばる舎
  • 発売日:2018/11/21
  • 頁 数:237ページ

本の目次

以下は本書の目次です。

  • 第1章 人生は「習慣が10割」
  • 第2章 なぜ、あなたは続けられないのか?
  • 第3章 意志が弱い人でも続く!「最強の習慣化」スキル
  • 第4章 「脳の力」で、習慣を超強力にする
  • 第5章 習慣の力で、「あなたの人生」が動き出す

概要

気になったところだけ抜き出していく。

第1章 人生は「習慣が10割」

習慣とは、言い換えれば「自分との約束を守ること」です。
... (中略) ...
ここで重要なのは、約束の内容を「自分で決める」ということです。
意外に思うかもしれませんが、多くの人は物事を自分で決めていません。
頭では何となく「もっと頑張ろう」「もっと努力しなくては」と考えていても、
「そのために何をするのか」は決めていないことがほとんどです。  
だから結局、具体的な日々の行動は何も変わらず、習慣も身につきません。
ほとんどの人は、「習慣が続かない」と思っています。
でも、それは正しくありません。
「自分で決める」という大事なステップを飛ばしているから、「習慣が始まらない」だけです。
「嫌な上司」はこの世に存在しません。存在するのは、「上司を嫌だと思っている自分」だけ。
要するに、すべては自分が決めていることなのです。
事実は1つだが、捉え方は100通りある。これが真理です。この捉え方も、習慣の1つです。

「こんな時は、こう考える」という思考習慣が積み重なって、自分という人間を作り上げています。

習慣が変わればモノの捉え方も変わる。捉え方が変われば人生も変わる。

習慣によって思考を変えることができる。 これは「エッセンシャル思考」でも言われている。その思考によって考え方、行動が変わっていく。

テストの点数を見て、「50点しか取れないなんて、自分は能力がない」と考える習慣があるのか、
「50点も取れるなんて、自分は能力がある」と考える習慣があるのか。
どちらの思考習慣を身につけているかで、「能力があるか、ないか」の錯覚が生まれるわけです。
だったら、思い切り自分に都合よく錯覚したほうがいい。
最初はウソでもいいので、「自分はなんて天才なんだ!」「自分は意志が強いなあ」と考えればいいのです。
脳は素直にだまされてくれるので、潜在意識に刷り込まれて、そのうち本当に「能力がある人間」や「意志が強い人間」として行動するようになります。
人生を変えるために必要なのは、才能でもやる気でもなく、ただの錯覚である。

実際に思い込むのはかなり難しいんじゃないかと思う。「自分は天才だ」と声にしてみるのが良い気がしている。

第2章 なぜ、あなたは続けられないのか?

今の自分の〈本性〉と「なりたい自分」との間にギャップがあるという事実と向き合った時点で、
すでにあなたは自分を変えるための第一歩を踏み出しています。
自分の現在地を知らなければ、目指すゴールまでの距離や方角もわかりません。
でも、今の自分の〈本性〉を知れば、「なりたい自分」を目指して正しい努力ができます。
決して、現在の自分を否定する必要はない。

7つの習慣」でも、「終わりを思い描くことから始める」という話がある。実際、将来どうなりたいかなんて、その時の考えによって全然変わってくると思っている。

しかし、「なりたい自分」を考えなければ行動なんてできないのも確かだ。具体的の方が目指しやすいと思うが、「最強になる」とか抽象的な目標でも良いと思う。 どちらにしても、進むべき方向は決めなければ進み続けることはできない。

人間の脳はマイナスの感情ほど記憶されやすいという特性があります。
だから、うまくいったことより、うまくいかなかったことのほうが、過去のデータに多く蓄積されてしまいます。
よって仕事や勉強で目標を立てても、過去の記憶をもとに「できない」「無理だ」と考えて、あきらめてしまうのです。
ピンチに直面した時も、過去の記憶をもとに「困った」「ヤバい」と思い、不安で萎縮してしまう。
弱小野球チームの選手にとって、本当に難しいのは甲子園に出ることではありません。
「自分たちは甲子園に行ける!」と思うことが難しいのです。
私たち人間は記憶力が良すぎるために、過去のデータに感情を支配されています。
過去の記憶が感情を決め、感情が行動を決める。その行動の積み重ねが、習慣になるのです。

「エッセンシャル思考」に載っていた実験の話が上の話に通ずると思う。

学習性無力感とは?〜「何をやってもムダ」にならないための2つの対策|ferret

きっかけがないと絶対に「自分たちは甲子園に行ける!」とは思わないだろう。 なので、そうならないためにも日頃から何事も「できる」と思い込むのが良いのだろう。

人間が「安楽の欲求」と「充実の欲求」という2つの欲求を持っていることです。

安楽の欲求とは「**楽して生きたい**」と求める心です。
食欲・睡眠欲・性欲の三大欲求の他、物欲・支配欲・私利私欲などが該当する

充実の欲求とは「**充実して生きたい**」と求める心
自己実現欲・自己成長欲・価値創造欲・社会調和欲などが該当

習慣を作ろうとするとき、この2つの欲求がぶつかりあいます

安楽の欲求が勝ってしまうと習慣は続かない
目の前の安楽に流されず、充実した人生を送ろうと意識することで、人間は誰でも、何歳からでも成長することができる

普通にしていたら安楽に流されてしまう。充実を楽しいと思えることが大事。

あとは安楽していると長期的に見ると、楽して生きていけなくなることを認識する。

習慣 = 思いの深さ×繰り返しの反復

思いを深めるポイントは「理想の自分を手に入れた時、それを見て誰が喜んでくれるか」を想像すること
なぜなら、人間が頑張るには「自分は誰かに認められている」という承認感が必要だから

この話は「GRIT」でもあった。

 

kotsutsumi.hatenablog.com

 

大切な人を考えることで、やり抜くことができる。自分のためと思うより強力。

第3章 意志が弱い人でも続く!「最強の習慣化」スキル

人生を変えるのは一発逆転の出来事ではなく、日常のささいな習慣の積み重ね

友達の言葉で好きなものがあるので共有する。

花を咲かせるための水やり

花を咲かせるために水をやらないやつはいない。自分の花を咲かせるためにも、自分に水をあげる。 花は急には咲かない。毎日水をあげることが大切だ。

習慣を継続させる方法

1. 欲望を言語化する
    承認欲求、金銭欲など欲望を自分で認識する

2. ハードルを下げる
    人間は弱い生き物。ハードルを低く設定し、とにかく「継続できた」という実績を作る。

3. 時間と場所を決める
    継続していくとやらないと気持ち悪い。みたいになる。

4. 他人を巻き込む
    他の人がみていると思うことで頑張れる。
挫折しない秘訣

1. なりたい自分
    目標を達成した時の明確なイメージがあれば、それがやる気につながる
    人間の脳は右脳と左脳に分かれている
    左脳は論理的・分析的な思考をすると同時に「過去を考える」という機能をもつ
    右脳は感情的なイメージを描くと同時に「将来を考える」という機能をもつ

    右脳で将来のイメージを何も描かずにいると、人間は左脳の過去の記憶に支配される
    過去のできなかったことを鮮明に覚えている
    それに対抗するには右脳で将来のイメージをしっかりと描くしかない
    なりたい自分 = 願望をもつ
    願望の量=辛抱の量
    「なりたい自分」をイメージするときは、理想の姿を大胆に思い描くことが大事

   「現在地」を知らずに「目的地」に辿り着くことは不可能
    今の自分を知る
    自分が今どうのような状態で、どんな弱点や足りないところがあるのかを知らなければ、目標達成に向けて何をどう努力すればいいのか分からない
    =「正しい努力とは何か」を知ること

2. 「何のために?」を考える
    目的がないものは長続きしない

3.「誰を喜ばせたいか?」を考える
    自分のためでも良いが、目的が「誰かのため」なら人間は何倍も頑張れる 
    「自分のため」の夢は限界を早くするが、「誰かのため」の夢は限界を超える力になる

4. 「〜しなければならない」はNG
    「これをやりたい」と言うワクワクできる夢を大事にする

最近、漫画 キングダムを読んでいる。 挫折しない秘訣の3なんて、キングダムでの将軍(主人)のために頑張ることで力を発揮する場面が多い。

そして、主人公の信も天下の大将軍といった「なりたい自分」を明確にイメージしていることで迷いがない。

ガキの頃、漂と 戦場で名を馳せる将軍の話でいつも盛り上がってた。

天下の大将軍ってのがどんだけ強ぇのか、どんだけかっこいいのかって 将軍なんて見たこともねぇ下僕のガキ二人が毎晩あのボロ小屋で値落ちすんまで 大将軍はあーだこーだとワーワーやってた。

二人でしゃべってたキラキラした将軍像は、陵辱だの虐殺だの暗い部分には一切触れてなかった。当然だよな。戦場も知らねぇガキ達の想像力なんてそんなもんだ。

でもそこは譲りたくない。

ガキ二人で胸高鳴らせた誰より強くてかっこいい天下の大将軍に…

俺は本気でそういう将軍になりたいと思ってる。

第4章 「脳の力」で、習慣を超強力にする

「受信習慣」
五感からの情報を知る、聞く、感じる、みる
↓
「言語習慣」
インプットから得たイメージを言語に置き換える
↓
「思考習慣」
言語を基に考える
  * 「確信習慣」
  * 「錯覚習慣」
↓
「行動習慣」
思考を行動に移す

行動習慣を変えるには受信習慣を変えること考えなければならない。いきなり行動習慣を変えようと思っても続かない。

何も意識せずにいると、私たちはマイナス思考を止めることができません。
マイナス思考をもとに行動しても、物事をやり遂げることはできません。
「自分にはできない」と考える人は、できないように行動してしまうからです。
習慣が挫折しやすい原因は、人間の脳が後ろ向きな思考を生み出し続けていることにある。

使う言葉を決めて、実際に毎日口に出すことで、脳はどんどんプラスの方向へ洗脳されます。

つまり受信習慣をプラスに変えていく。

習慣とは関係ないが、ポジティブな友人は幸福度を高める研究もある。

ハーバード大75年の追跡調査「人間の幸福と健康」を高めるたった1つの方法 1人でも「信頼できる人」がいるか (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

第5章 習慣の力で、「あなたの人生」が動き出す

5章は例がたくさんあります。

共通して言えることは、「喜び・楽しさ・幸せ」と「快」のイメージを持ち、(自分、他人に)伝え続ける。ということである。

最後に

習慣は人生を作っていく。

毎日水をあげて、でっかい花を咲かせるぞ!

目標をスプレッドシートで管理する

 

今日は2021/5/1だ。この記事の通り1/1に目標を決めて4ヶ月がたった。

kotsutsumi.hatenablog.com

 

上の記事では以下のような目標を立てた。

 1. 自分の意見をもつ

- 毎週このブログを更新する
- 毎日取ったメモをまとめる

2. エンジニアリングの追求

- 本業で 1 レベルの上の評価を得る
- 技術書を20冊読む
- 技術記事を10個書く

3. 生活の充実

- ルーティンの確立 (ToDoリストを作らずに全てカレンダーで管理する)
- 自己投資を惜しまない
- 同居人とランニングを続ける
- 毎日筋トレを10分する

今回は自分が目標に向かって取り組んでいるうち、目標スプレッドシートについて振り返る。

目標スプレッドシートとは

目標スプレッドシートとは、以下のような目標を数値化し、それに対する実際の行動を記録している。

項目としては

上の目標に関連させて

  • 学習時間
  • メモ数
  • 読書数
  • ブログ投稿数
  • 自己投資額

を記録している。

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4ヶ月経っての振り返り

良かった点

  • 実際に自分がどれだけ行動しているか可視化できる
  • 毎日入力するので振り返りができ、習慣化された (最初は一週間ごとに入力していた)
  • どんな一日、一週間、一ヶ月だったかの振り返りがしやすい (別にカレンダーでの1日の記録を行っているため)
  • やらなきゃという気持ちで行動に移せる (マイナスの面もあり)

悪かった点

  • 欠乏ベース(足りないのを埋める)になってしまっているので、途中で嫌になりそう
  • やらなきゃというマイナスの気持ちにもなる
  • スプレッドシートは改善の余地がある (項目や値や自動入力)
  • 達成する楽しい気持ちを作れるような仕組みづくりが必要

最後に

目標スプレッドシートの悪かった点を挙げているが、総評としては始めて良かった。

自分がどれだけ行動しているかというのが可視化できているので、頑張る気持ちが継続できている。

皆さんも試してみてください。

「イシューからはじめよ」を読んだ

本の基本情報

本の基本情報について紹介する。

  • 著者名:安宅和人
  • 書籍名:イシューからはじめよ ─ 知的生産の「シンプルな本質」
  • 出版社:英治出版
  • 発売日:2010/11/24
  • 頁 数:262ページ

内容

イシュードリブン: 「解く」前に「見極める」

イシューとは知的な生産活動の目的地となるものだ。

イシューを知り、それについて考えることでプロジェクトの立ち上がりは圧倒的に速くなり、混乱の発生も予防できる。目的地の見えない活動はつらいが、行き先が見えれば力が湧く

「これは何に答えを出すためのものなのか」というイシューを明確にしてから問題に取り組むなければ、後から必ず混乱が発生し、目的意識がブレて多くの無駄が発生する。

なので、問題を解くまえにイシューを見極めるのだ。

生産性を上げたいなら「バリューのある仕事」をする必要がある。

「バリューの本質」は「イシュー度」と「解の質」の2つの軸から成り立つ。

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本の著者は良いイシューの3つの条件を上げている。

  • 本質的な選択肢である
  • 深い仮説がある
  • 答えを出せる

そして良いイシューの表現は「〜はなぜか?」と言う「Why」ではなく、「Where」「What」「How」で表す。

ここまで読んでイシューの重要性や考え方を知ることが出来る。 しかし、イシューの見極めは読んだだけでは身につかない。これは経験をしていくしかない

仮設ドリブン1: イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる

イシューの分解

大元のイシューを「答えが出せるサイズ」にまで分解していくことで部分ごとの仮説が明確になり最終的に伝えたいメッセージが明確になる。

多くの検討テーマでは分解するための型が存在する。しかし、何よりも強力なのは「自分の視点を加えた型」を作ることだ。

これも経験をしていくしかない。読んで理解出来るものではない。

ストーリーラインの組み立て

ストーリーラインは 立ち上げ段階、分析・検討段階・まとめ段階 のどこでも使える。

ストーリーラインの型として2つ挙げられている。

  • 「Why」の並び立て
  • 空・雨・傘

現在、報告資料を作る機会があるのだが、ストーリーができていないとダメ出しを何回も受けている。

イシューがありサブイシューに分解と言うのができていない。ここを疎かにしてストーリーは作れないことを頭に入れとかなければならない。

仮設ドリブン2: ストーリーを絵コンテにする

、「最終的に伝えるべきメッセージ(=イシューの仮説が証明されたもの)」を考えたとき、自分ならどういう分析結果があれば納得するか、そして相手を納得させられるかと考えることだ。そこから想定されるものをストーリーラインに沿って前倒しでつくる。

この分析イメージ作りの作業が「絵コンテ」だ。

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絵コンテ作りの3つのステップがある

  • 軸の整理
  • イメージの具体化
  • 方法の明示

軸の整理

「比較」が言葉に信頼を与え、「比較」が論理を成り立たせ、「比較」がイシューに答えを出す。優れた分析は、タテ軸、ヨコ軸の広がり、すなわち「比較」の軸が明確だ。そして、そのそれぞれの軸がイシューに答えを出すことに直結している。

つまり、分析では適切な「比較の軸」がカギとなる。どのような軸で何と何を比較するとそのイシューに答えが出るのかを考える。

定量分析の考え方3つ

  • 比較
  • 構成
  • 変化

この3つを掛け合わせることで多くの表現が出来る

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イメージの具体

数字が入ったイメージを作っていく中で、「このあたりの軸の取り方が要になる」「このヨコ軸は細かく値を取らないといけない」と言ったことがわかるようになってくる。

分析の本質は比較だと述べた。したがって分析、また分析的な思考における「意味合い」は、「比べた結果、違いがあるかどうか」に尽きる。つまり「比較による結果の違い」が明確に表現できていることが「意味合い」を表現するポイントになる。明確に理解し得る違いとして、典型的なのは次の3つだ

  • 差がある
  • 変化がある
  • パターンがある

これらのような最終的に欲しい「意味合い」を分析イメージとしてかき入れていく。分析開始前に必要な結果に対する強い意識を持っておくことで、結果がうまく出ないときにも落胆し過ぎずに済み、諦めてはならないラインも明確になる。当然「何を生み出すためにこの分析をやっているのかわからない」ということも回避できる。

分析する前に結果をイメージすることがなかったので、意識していかないと出来ない。先に仮説を持っておく仮説思考と同じだ。

方法の明示

どうやって値をとるのか、実際のアプローチについても考えていく必要がある。

欲しいデータからアプローチを考える。そうすることで、既存の手法では取れないと分かるかもしれない。

アウトプットドリブン: 実際の分析を進める

最初に大切なのは「いきなり分析や検証の活動をはじめない」ことだ。最終的に同じイシューを検証するための分析であっても、それぞれには軽重がある。

もっともバリューのあるサブイシューを見極め、そのための分析を行う。ストーリーラインと絵コンテに沿って並ぶサブイシューのなかには、必ず最終的な結論や話の骨格に大きな影響力をもつ部分がある。そこから手をつけ、粗くてもよいから、本当にそれが検証できるのかについての答えを出してしまうわけだ。

重要な部分をはじめに検証しておかないと、描いていたストーリーが根底から崩れた場合に手がつけられなくなる。ここはストーリーラインのなかで絶対に崩れてはいけない部分、あるいは崩れた瞬間にストーリーの組み替えが必要となる部分であり、具体的には、カギとなる「前提」と「洞察」の部分になるだろう。

「空・雨・傘」で言うと「空」が肝の前提部分となり、ここによってストーリーが根底から変わってくるので、「空」から取り掛かるのが良さそう。

アウトプットする上で気をつけなければいけないのが、「自分たちの仮説が正しいと言えることばかり集めてきて、本当に正しいのかどうかという検証をしない」と言うことだ。

都合の良いことだけを集めるのではないのだ。

正しくアウトプットを理解し、注力し、トラブルを回避すれば、最後は「軽快に答えを出す」だけだ。どんなイシューもサブイシューも、答えを出してはじめてそれに関する仕事が終わった、と言える。

ここで大切なことは「停滞しない」ことだ。要は手早くまとめていくのだが、そのためには次のコツを知っておきたい。停滞を引き起こす要因として、最初に挙げられるのが「丁寧にやり過ぎる」ことだ。「丁寧にやってなぜ悪いのか」と言われるかもしれないが、生産性の視点から見ると、丁寧さも過ぎると害となる。

僕の経験では、「60%の完成度の分析を70%にする」ためにはそれまでの倍の時間がかかる。80%にするためにはさらに倍の時間がかかる。

一方で、60%の完成度の状態で再度はじめから見直し、もう一度検証のサイクルを回すことで、「80%の完成度にする半分の時間」で「80%を超える完成度」に到達する。

単に丁寧にやっていると、スピードだけでなく完成度まで落ちてしまうのだ

つまり、回転数を意識する。自分の仕事であるエンジニアリングでは活かせるところはなさそう。と思っていたが、設計書のレビューとかは何度も見てもらうことでレベルが上がっていくことはある。

何にでも当てはまる。回転数を意識しよう。

追記: エンジニアの技術でも同じだった。

世界的技術イケメンの作り方|牛尾 剛|note

メッセージドリブン: 「伝えるもの」をまとめる

ストーリーラインで組み立てた以下のを基に作っていく。

  • 「Why」の並び立て
  • 空・雨・傘

ストーリーを磨き込む。ストーリーがないと相手は理解できない。

相手に何を思わせたいのか、相手にどう行動をさせたいのかを考えながら作っていく。

最後に

これが出来るようになれば確実に結果を出せるとは思う。しかし、再三言っているが、読んだだけでは身につかないので、実践して身につけていくしかない。

毎日の仕事の中で「この作業って本当に意味があるのか?」と思ったら立ち止まって、「それは本当にイシューなのか?」と問いかけることから始めよう。

実践することを肝に銘じて行動していきたい。

自分にとってはめっちゃくちゃ良い本でした。ぜひ読んでみてください。

「実践版GRIT やり抜く力を手に入れる」を読んだ

本の基本情報

本の基本情報について紹介する。

  • 著者名:キャロライン・アダムス・ミラー
  • 書籍名:実践版GRIT やり抜く力を手に入れる
  • 出版社:すばる舎
  • 発売日:2018/2/21
  • 頁 数:378ページ

どんな本?

アンジェラ・ダックワースが提唱するGRIT

グリットとは、「高い目標に対する情熱的な追求であり、周囲の人の畏敬の念を引き起こし、より良い人間へと成長し、精神的な持続的幸福を獲得し、ポジティブなリスクを冒し、最高の人生を送りたいというモチベーションを引き出すもの」のことであり、

「人生の成功」に必要なものは「才能」ではなくその人が持つ「情熱」と「粘り強さ」からなる「やり抜く力」だ!

と言っている。

情熱や粘り強さがないと感じている人には良い本である。

本の目次

以下は本書の目次です。

  • Introduction 幸せになるための科学と実践
  • Chapter1 「グリット」とは何か?
  • Chapter2 こうして低いグリットの低い世界が作られた
  • Chapter3 グリットを高めるための下準備
  • Chapter4 「本物のグリット」とは何か?
  • Chapter5 良いグリット
  • Chapter6 悪いグリット
  • Chapter7 グリットの正しい育て方
  • Chapter8 情熱
  • Chapter9 幸福感
  • Chapter10 目標設定
  • Chapter11 自制心
  • Chapter12 リスク・テイキング
  • Chapter13 謙虚さ
  • Chapter14 粘り強さ
  • Chapter15 忍耐
  • Chapter16 グリットの未来

本を手に取ったきっかけ

自分の仕事はエンジニアだ。

現在は休みの日とかでも学習を続けられてはいるものの、「いつか飽きて辞めてしまうのかなー」という思いと「このまま続けて優秀なエンジニアになりたい」という思いがごちゃまぜになっている。

今の仕事に高いモチベーションはあるものの、続けられるのか不安があり、この本を読み始めた。

考えたこと

良いグリットや悪いグリットの例、なぜグリットの低い世界が作られたのか。を通してグリットがどういったものか理解した。

結論を言えば、やり抜く力を手に入れるためには高い目標を持つことが大切なんだと解釈した。

報酬を得るのに一生懸命頑張る必要がなく、親がこの世からすべての苦難を取り払ってくれて、卓越性の基準が凡庸なレベルにまで下がり、実社会ではランチの仕出しや通勤手当など様々な特典がついてくるという環境で、どうしたらもっと上を目指そうと思えるだろうか?

現在の世界で目標を見つけることも難しい。とも感じた

目標を見つける

グリットは 高い目標に対する情熱的な追求

この高い目標がないことがモチベーションに起因していることを再認識した。

目標研究では、目標が少なくとも次の4つの機能を果たすことが明らかになっている。

  1. 目標には、私たちの注意力(認知面・行動面の両方)を、フォーカスすべき重要な事柄に向ける働きがある。目標が定まっていないと、目的を整理することができず、いつでもどこでも様々なことに気を取られ、意味のある活動をするチャンスを棒に振るリスクが高くなる。「フィードバックのない目標と、目標のないフィードバックは、どちらも無意味だ」という言葉の通りだ。目標を持たないというのは、人生の最期に─あるいは日々の日常においても─自分の成長具合や、今持っている能力や、努力の程度を知るための評価システムを持たないのと同じだ。
  2. 目標はエネルギー源となり、高い目標ほど大きなエネルギーが引き出される。そしてそのエネルギーは、高い目標を定めて追求するときに、より高い幸福をもたらすことになる。なぜなら、人は簡単に手に入るものよりも、一生懸命努力しなければ手に入らないものに高い価値を見出し、そういうものに愛着を持つからだ。
  3. 目標は粘り強さを引き出し、特に高い目標ほど、努力を長引かせることができる。そのため当然のことながら、高い目標を達成したときのほうが大きな成果となる。それは他人に割り当てられた目標でも、自分で決めた目標でも、誰かと一緒に決めた目標でも同じだ。
  4. 目標はその人特有のスキルやリソースの発見につながると同時に、自分の抱える課題につながる新たな戦略を見出し、知っておくべき知識を見極めることにもつながる。目標を追求するのに何かスキルが必要な場合、私たちはまず、自分が今備えている能力で足りるかどうかを分析する。例えば、難易度の高いハイキングをしたい人はコンパスを使うことができなければならないし、理想の経済プランを立てるためにはエクセルを使った表計算ができなければならない。スキューバ・ダイビングの資格を取るなら泳ぎのスキルを高める必要がある。もし既に別のところでそのスキルを使って目標を達成していれば、それは自信になるし、たとえそのチャレンジがまったく未経験のものだったとしても、目標があることで、何を身につけたらよいのかピンポイントで知ることができる

しかし、以下のことも書いてある。

何か突出した偉業を成し遂げた人々は、ただ何かの賞や名声を手に入れることだけを目指してやっているのではなく、それをやり遂げることを通して、自分という人間がどんな人間であるかを決め、人生に意味を見出そうとしている

よく分からなくなってきたが、自分は「最強になる」を目指してやっていこうと思う。

ストイックに生活しないともったいないという感覚│意識高い系中島diary

GRIT 演習

実践版ということなのか、ワークとして筆者からの問いかけに答えていくといった演習も多かった。

特に印象に残った問いが「あなたは何のために毎朝起きるのだろうか?(あなたの生きがいは?)」だ。

毎朝何のために起きる!?!?? そんなこと考えたことなかったので、かなり悩む。(今も答えは出ていない)

他にも、VIA診断と呼ばれるもので特徴的な強みを特定しよう、といったものもあった。

自分の5つの「特徴的な強み」を特定して活用する人たちは、目標を追求する上でより幸福度が高く、より良い成果を出しているというものだ。 自分は「誠実さ・親切心・自制心・チームワーク・公平さ」の5つだった。

自分で言うのも恥ずかしいが、この5つは自分に当てはまっていると思う。 改めて自分で認識しておくことで、強みを発揮できる場面は増えていくといった内容だ。(認知行動とかに近い?)

これ以外にも色んな演習があった、全部は自分もできていないので時間を作ってやっていきたい。

最後に

  • 週160km走ったマラソン選手は後遺症が残ったので「悪いグリット」。
  • 女子体操チームの選手が靭帯を2本切断した状態で飛び、金メダルを取ったから「良いグリット」。

筆者によるとマッスル北村は悪いグリットなのだろう。

尊敬する人物を聞かれたら、僕はマッスル北村だと答える。│意識高い系中島diary

高い目標を達成すれば、良いグリット?といったように、上記には違和感があったが、全体を通して見るとモチベーションが上がる場面が何回もあり、いい本だった。

ぜひ読んでみてください。

C言語の単体テストをする上で最強のフレームワーク

C言語単体テストをする上で最強のフレームワークはこちら

  • GoogleTest

github.com

  • FFF (Fake Function Framework)

github.com

Google Test

こちらは使っている人も多いだろう。

GoogleTestを使うメリットとしては何よりも、エラーが出た際にOSSなのでWebでの情報が多いことだ。

私の部署では、以前は CPPTEST と呼ばれる有償のソフトを使っていたがWebに情報がなくて辛い思いをした。

GoogleTestなら日本語のドキュメントもあるし、色々な使い方ができる。

opencv.jp

opencv.jp

基本的には以下のように TEST_P を使っていくのが良いだろう。(個人的意見です) 今回テストする関数は足し算をするだけなので、TEST() で十分ですが参考のためTEST_P() を使ったやり方でやっています。

// add.c
int add(int x, int y) {
    return x + y;
}


// test_add.c
typedef struct {
    int ret;
    int x;
    int y;
} AddTest;

AddTest add_test_table[] =
{
    /*  [OUT]ret,  [IN]x,  [IN]y */
    {   5,                2,        3  },
    {   1000,          500,     500  },
    {   -10,             10,        -20  },
};

class ParamAddTest : public testing::Test, public testing::WithParamInterface<AddTest> {
public:
    void SetUp()
    {
        // 初期値みたいの設定する必要があれば
    }
    void TearDown()
    {
        // 終了処理みたいのがあれば
    }
};

TEST_P(ParamAddTest, add)
{
    int x = GetParam().y;
    int y = GetParam().y;
    EXPECT_EQ(GetParam().ret, add(x, y));
}

INSTANTIATE_TEST_CASE_P(ParamTest, ParamAddTest, testing::ValuesIn(add_test_table));

add_test_table の1行ごとに合計テストが3回実行される。

FFF

これは簡単にスタブを作ってくれるフレームワークだ。

使い方はとっても簡単。 #include "fff.h" をするだけだ。

https://github.com/meekrosoft/fff#hello-fake-world

の例を取り上げる。

https://github.com/meekrosoft/fff#hello-fake-world

Hello Fake World!

例えば、組み込み型のユーザーインターフェースをテストしていて、フェイクを作成したい機能があるとします。

// UI.c
void DISPLAY_init();
// test.cpp
#include "fff.h"
DEFINE_FFF_GLOBALS;

// テストスイートでこのための偽の関数を定義する方法は次のとおりです。
FAKE_VOID_FUNC(DISPLAY_init);

// そして、テストは以下のようになります。
TEST_F(GreeterTests, init_initialises_display)
{
    UI_init();
    ASSERT_EQ(DISPLAY_init_fake.call_count, 1);
}

さて、ここで何が起こったのでしょうか?このフレームワークを使うために必要なことは、fff.hをダウンロードして、テストスイートに含めることだけです。

魔法はFAKE_VOID_FUNCにあります。これは、ゼロの引数を持つvoidを返す関数を定義するマクロを展開します。また、フェイクに関するすべての情報を含むstruct "function_name"_fakeも定義されています。例えば、DISPLAY_init_fake.call_countは、偽の関数が呼ばれるたびにインクリメントされます。

フードの下では、次のような構造体が生成されます。

typedef struct DISPLAY_init_Fake {
    unsigned int call_count;
    unsigned int arg_history_len;
    unsigned int arg_histories_dropped;
    void(*custom_fake)();
} DISPLAY_init_Fake;
DISPLAY_init_Fake DISPLAY_init_fake;

戻り値があるものについても似たようにできる。

そして、戻り値には任意の値が設定できるのだ。

GoogleTest + FFF でのテスト

GoogleTest と FFF を組み合わせることで、どんなテストでも対応できるようになる。

HelloWorldとデータを送信する関数を例に単体テストを作成していく。 (ゴミみたいなコードですけど...)

// send_hello_world.c
#include <stdio.h>
#include <sys/types.h>
#include <sys/socket.h>

int send_hello_world(int fd) {
    if (fd < 0)
        return -1;
  
    //データ送信
    char s_str[] = "HelloWorld!";         //送信データ格納用
    int ret = send(fd, s_str, 12, 0);
    if (ret < 0)
        printf("send ERROR: %s", strerror(errno));
    return ret;
}


// send_hello_world.h
int send_HelloWorld(int fd);


// stub_socket.h
#include "fff.h"

// send関数をスタブ化する
FAKE_VALUE_FUNC(int, send, const void *, size_t, int);


// test_send_hello_world.c
#include "fff.h"
DEFINE_FFF_GLOBALS;

#include "gtest/gtest.h"

extern "C" {
#include "send_hello_world.h"
#include "stub_socket.h"
}

typedef struct {
    int ret;
    int fd;
    ssize_t send_return;
} SendHelloWorldTest;

SendHelloWorldTest send_hellow_world_test_table[] =
{
    /*  [OUT]ret,  [IN]fd,  [IN]send_return */
    // 成功
    {   12,              2,           12  },
    // fdが不正
    {   -1,              -1,          12  },
    // sendに失敗
    {   -1,              5,            -1  },
};

class ParamSendHelloWorldTest : public testing::Test, public testing::WithParamInterface<AddTest> {
public:
    void SetUp()
    {
        RESET_FAKE(send);
    }
};

TEST_P(ParamAddTest, add)
{
    int fd = GetParam().fd;
    send_fake.return_val = GetParam().send_return;
    EXPECT_EQ(GetParam().ret, send_hello_world(fd));
}

INSTANTIATE_TEST_CASE_P(ParamTest, ParamSendHelloWorldTest, testing::ValuesIn(send_hellow_world_test_table));

これでsocketの戻り値をコントロールできるので、テストができるようになった。

テストを書こう

自分の職場は単体テストを書かなきゃと言っているものの誰も書いていない状態です。

どんなに忙しくても単体テストは書くべきです。

これを見てC言語のテストを書く人が増えることを祈っています。

テストの重要性については別の記事でも読んでください。

クラウド未経験1ヶ月でAWS SAA試験合格しました

3/13に受験を決意し、4/11に受かることに成功しました。 (クラウドの勉強を始めたのも3/8なので、ほぼ1ヶ月でしょう)

私は?

社会人3年目の組み込みエンジニアです。

業務はWiFiとかの開発を行っています。

きかっけ

個人で色々言語を書いていくうちに、C言語での開発に嫌気が刺してしまい...

Webやクラウド系の開発をやりたいと思ってしました。

そこで、まず証明できる何かが欲しいと思い、AWSを受けることにしました。

何をした

まずクラウドをやろうと決意したが、なーーーーんにも知らなかったので

AWS CloudTech - aws-cloud-tech に入って (3/8) 基礎的な知識をつけました。

ハンズオン形式だったので、割とすんなり頭に入ってきて良かったです。

そこそこ動画みて当初は資格なくても何となく違う部署にいけると思っていたのですが、

本気で行こうと思うなら、結果で示さないとと思い資格の受験を決めました。

f:id:ue_sho:20210415221838p:plain

この時のslackを見ると、3/13に受験を決意してますね。


ハンズオン動画を見るのを継続しつつ、3/24にたまたまUdemy見たらセールやっていたので、

みんなお馴染み(?) 【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問) を1300円で購入しました。

世界最大級のオンライン学習プラットフォーム Udemy https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=3H9XD6+EZEQUQ+3L4M+5YZ77

んで、このUdemyめっちゃむずかったんです...

まあ自分は基礎しか身に付けていないので、高難度なんて解ける訳もなく

こんな結果になってしまいました...

""高難度②26%""

これをやった時は絶望しましたね。受かる気がしなかったです笑

ただ、AWSの資格で覚えたことは全部使うわけではないので、暗記と割り切って頭に詰め込みました。

www.youtube.com

AWS CloudTechに入っているからというわけではなく、AWS SAAに受かるために上の動画は良いかもしれないです。

この動画を受験しようと思っていた日(4/11)の2日前にみて (遅い..)この勉強法にシフトしました。

とりあえず時間もないのでAWS CloudTechの模擬問題を200問2週して、受験当日を迎えました。

受験当日

割と詰め込んだし、意外と受かるだろ〜〜と思っていましたが、 問題解き始めると、、、 かなり難しくてUdemyの高難度と同じくらいに感じました。

知らない単語とかも出てきて結構焦ってましたし、「落ちる」が頭をよぎってしまい全然集中もできなかったです。

最後の問題を解き終え、見直しマークをつけたものだけ振り返って あとは祈りながら最後の結果画面を見ました。

結果

""合格""

ほんと良かったーーーー!

次の日、夕方ごろにメールが届いて点数を見ると、、、

731点

f:id:ue_sho:20210415223902j:plain

多分、あと一問ミスってたら落ちてた気がしますね。

最後に

自分は勉強時間の記録をしています。

クラウドの勉強にあてた時間は、ハンズオン動画も含めて62時間でした。

クラウド未経験でも1ヶ月でAWS SAA試験には合格できますが、割とギリギリでした。

一回で確実に受かりたい人は2ヶ月くらいが丁度良いのかもしれないです(?)

以上、ueshoでした。