2022年、2023年、2024年と毎年振り返りを書いてきた。年が明けてしまったが、同じように1年を通して何があったのか、何を考えていたのかを整理しておきたい。
転職
2025年の大きな出来事のひとつは転職だった。
前職では、基本的に1人開発のプロジェクトが多く、裁量が大きい分、設計から実装、運用まで幅広く経験することができた。一方で、1人開発ゆえにプロジェクトの進行が思うように前に進まなかったり、自分の知識や経験がそのままプロジェクトの上限になってしまっているような感覚も強くなっていった。
このままでは成長が頭打ちになると感じ、新しい挑戦ができる環境に身を置きたいと思うようになった。具体的には、自分よりも技術的にできる人が多くいること、技術的な挑戦があること、そして大規模なデータを扱っていることを軸に転職活動を行った。結果として、4月に転職することになった。
自作・低レイヤーへの挑戦
転職期間の合間、有給をまとめて取得できた12日間を使って、技術基盤を自作するチャレンジを行った。
【#uesho有給開発チャレンジ 完結報告】
— uesho (@uesholib) 2025年3月31日
「AI時代に出力と理解のギャップを埋めるには低レイヤーの理解が必要」という仮説のもと、有給12日間で技術基盤を実装するチャレンジを完走しました!
自作OS/DNS/Web/Docker/TCP/IP/ルーター/RDBMS等、低レイヤーから構築し動作原理を体得できました。
きっかけは、「AI時代において、出力は簡単に得られる一方で、理解とのギャップはむしろ広がっているのではないか」という問題意識だった。このギャップを埋めるには、低レイヤーの理解が必要なのではないか、という仮説のもとで取り組んだ。 具体的には、自作OS、DNS、Webサーバー、Docker、TCP/IP、ルーター、RDBMSなどを、できるだけ低いレイヤーから実装し、実際に動かすところまでを目標にした。実装の多くではAIをかなり積極的に使っており、正直なところ理解が浅い部分も多い。それでも、ブラックボックスだった仕組みの解像度が一段上がった感覚は確かにあった。"分かっていない"ことが、以前よりも正確に分かるようになったという意味で、非常に良い経験だったと思う。
短期間ではあったが、このチャレンジを完走できたこと自体が大きな自信にもなった。やってよかった、と素直に思える取り組みだった。
部署異動
4月に転職してからは、ありがたいことに大規模な開発に関わる機会を多く得ることができた。これまでとはスケールの違うシステムや意思決定のスピードに触れ、学ぶことも多かったと思う。
一方で、環境の変化やプレッシャーもあり、体調を崩してしまい、約半年で部署異動することになった。
結果としては苦い経験ではあるが、自分の限界やコンディションの重要性を強く意識するきっかけにもなった1年だった。
家探し
親戚の方から「所有しているマンションの一室を買わないか」という相談を受けたことをきっかけに、家について真剣に考え始めた1年でもあった。
当初はそのマンションを購入する可能性も検討したが、最終的には見送ることにした。その後、一軒家を買う方向で話が進み始め、注文住宅で家を建てるという選択肢が現実的になってきている。
家を買うのは子どもが生まれてから、と漠然と考えていたが、タイミングや縁もあり、想定より早く動き出すことになった。まだ確定ではないものの、生活の基盤について深く考える1年だったと思う。
英語
英語については、少し後退した一年だった。
2024年までは継続的に英語学習に取り組んでいたが、転職後は仕事で英語を使う機会がほとんどなくなり、学習自体も次第に止まってしまった。シャドーイングだけは細々と続けていたものの、単語や表現はかなり抜け落ちている感覚がある。
ただ、部署異動先では英語を使う機会が出てきそうなので、これを機に英語学習を再開したいと考えている。これまで積み上げてきたものを完全に無駄にしないためにも、無理のない形で続けていきたい。
2026年に向けて
2025年を振り返って強く感じるのは、「正解がない状況」に向き合い続けることの怖さとプレッシャーだった。
何が正しいのか分からない中で意思決定を重ねること自体も大きな負荷だったが、それ以上に、周囲のリーダーと自分を比較し続けてしまったことが、メンタルを崩した一番の要因だったように思う。不確実な状況でも迷いなく判断しているように見える人たちと比べて、自分は劣っているのではないか、と感じ続けていた。
それでも、この経験を通してはっきりしたこともある。自分は、不確実性の中でも前に進めるエンジニアになりたいし、技術的な課題をきちんと解決できる人間でありたい。
一方で、最近は意思決定そのものに強いプレッシャーを感じるようにもなっている。だからこそ2026年は、ただ判断力を鍛えるのではなく、判断に耐えられる思考体力と土台を作る一年にしたいと考えている。
英語、エンジニアリング、リーダーシップ、ファシリテーション、そして意思決定。これらを個別のスキルとして追いかけるのではなく、不確実な状況に対応するための一つの能力として、少しずつ磨いていきたい。






