こつつみ

コツコツ積み上げる

「習慣が10割」を読んだ

本の基本情報

本の基本情報について紹介する。

  • 著者名:吉井 雅之
  • 書籍名:習慣が10割
  • 出版社:すばる舎
  • 発売日:2018/11/21
  • 頁 数:237ページ

本の目次

以下は本書の目次です。

  • 第1章 人生は「習慣が10割」
  • 第2章 なぜ、あなたは続けられないのか?
  • 第3章 意志が弱い人でも続く!「最強の習慣化」スキル
  • 第4章 「脳の力」で、習慣を超強力にする
  • 第5章 習慣の力で、「あなたの人生」が動き出す

概要

気になったところだけ抜き出していく。

第1章 人生は「習慣が10割」

習慣とは、言い換えれば「自分との約束を守ること」です。
... (中略) ...
ここで重要なのは、約束の内容を「自分で決める」ということです。
意外に思うかもしれませんが、多くの人は物事を自分で決めていません。
頭では何となく「もっと頑張ろう」「もっと努力しなくては」と考えていても、
「そのために何をするのか」は決めていないことがほとんどです。  
だから結局、具体的な日々の行動は何も変わらず、習慣も身につきません。
ほとんどの人は、「習慣が続かない」と思っています。
でも、それは正しくありません。
「自分で決める」という大事なステップを飛ばしているから、「習慣が始まらない」だけです。
「嫌な上司」はこの世に存在しません。存在するのは、「上司を嫌だと思っている自分」だけ。
要するに、すべては自分が決めていることなのです。
事実は1つだが、捉え方は100通りある。これが真理です。この捉え方も、習慣の1つです。

「こんな時は、こう考える」という思考習慣が積み重なって、自分という人間を作り上げています。

習慣が変わればモノの捉え方も変わる。捉え方が変われば人生も変わる。

習慣によって思考を変えることができる。 これは「エッセンシャル思考」でも言われている。その思考によって考え方、行動が変わっていく。

テストの点数を見て、「50点しか取れないなんて、自分は能力がない」と考える習慣があるのか、
「50点も取れるなんて、自分は能力がある」と考える習慣があるのか。
どちらの思考習慣を身につけているかで、「能力があるか、ないか」の錯覚が生まれるわけです。
だったら、思い切り自分に都合よく錯覚したほうがいい。
最初はウソでもいいので、「自分はなんて天才なんだ!」「自分は意志が強いなあ」と考えればいいのです。
脳は素直にだまされてくれるので、潜在意識に刷り込まれて、そのうち本当に「能力がある人間」や「意志が強い人間」として行動するようになります。
人生を変えるために必要なのは、才能でもやる気でもなく、ただの錯覚である。

実際に思い込むのはかなり難しいんじゃないかと思う。「自分は天才だ」と声にしてみるのが良い気がしている。

第2章 なぜ、あなたは続けられないのか?

今の自分の〈本性〉と「なりたい自分」との間にギャップがあるという事実と向き合った時点で、
すでにあなたは自分を変えるための第一歩を踏み出しています。
自分の現在地を知らなければ、目指すゴールまでの距離や方角もわかりません。
でも、今の自分の〈本性〉を知れば、「なりたい自分」を目指して正しい努力ができます。
決して、現在の自分を否定する必要はない。

7つの習慣」でも、「終わりを思い描くことから始める」という話がある。実際、将来どうなりたいかなんて、その時の考えによって全然変わってくると思っている。

しかし、「なりたい自分」を考えなければ行動なんてできないのも確かだ。具体的の方が目指しやすいと思うが、「最強になる」とか抽象的な目標でも良いと思う。 どちらにしても、進むべき方向は決めなければ進み続けることはできない。

人間の脳はマイナスの感情ほど記憶されやすいという特性があります。
だから、うまくいったことより、うまくいかなかったことのほうが、過去のデータに多く蓄積されてしまいます。
よって仕事や勉強で目標を立てても、過去の記憶をもとに「できない」「無理だ」と考えて、あきらめてしまうのです。
ピンチに直面した時も、過去の記憶をもとに「困った」「ヤバい」と思い、不安で萎縮してしまう。
弱小野球チームの選手にとって、本当に難しいのは甲子園に出ることではありません。
「自分たちは甲子園に行ける!」と思うことが難しいのです。
私たち人間は記憶力が良すぎるために、過去のデータに感情を支配されています。
過去の記憶が感情を決め、感情が行動を決める。その行動の積み重ねが、習慣になるのです。

「エッセンシャル思考」に載っていた実験の話が上の話に通ずると思う。

学習性無力感とは?〜「何をやってもムダ」にならないための2つの対策|ferret

きっかけがないと絶対に「自分たちは甲子園に行ける!」とは思わないだろう。 なので、そうならないためにも日頃から何事も「できる」と思い込むのが良いのだろう。

人間が「安楽の欲求」と「充実の欲求」という2つの欲求を持っていることです。

安楽の欲求とは「**楽して生きたい**」と求める心です。
食欲・睡眠欲・性欲の三大欲求の他、物欲・支配欲・私利私欲などが該当する

充実の欲求とは「**充実して生きたい**」と求める心
自己実現欲・自己成長欲・価値創造欲・社会調和欲などが該当

習慣を作ろうとするとき、この2つの欲求がぶつかりあいます

安楽の欲求が勝ってしまうと習慣は続かない
目の前の安楽に流されず、充実した人生を送ろうと意識することで、人間は誰でも、何歳からでも成長することができる

普通にしていたら安楽に流されてしまう。充実を楽しいと思えることが大事。

あとは安楽していると長期的に見ると、楽して生きていけなくなることを認識する。

習慣 = 思いの深さ×繰り返しの反復

思いを深めるポイントは「理想の自分を手に入れた時、それを見て誰が喜んでくれるか」を想像すること
なぜなら、人間が頑張るには「自分は誰かに認められている」という承認感が必要だから

この話は「GRIT」でもあった。

 

kotsutsumi.hatenablog.com

 

大切な人を考えることで、やり抜くことができる。自分のためと思うより強力。

第3章 意志が弱い人でも続く!「最強の習慣化」スキル

人生を変えるのは一発逆転の出来事ではなく、日常のささいな習慣の積み重ね

友達の言葉で好きなものがあるので共有する。

花を咲かせるための水やり

花を咲かせるために水をやらないやつはいない。自分の花を咲かせるためにも、自分に水をあげる。 花は急には咲かない。毎日水をあげることが大切だ。

習慣を継続させる方法

1. 欲望を言語化する
    承認欲求、金銭欲など欲望を自分で認識する

2. ハードルを下げる
    人間は弱い生き物。ハードルを低く設定し、とにかく「継続できた」という実績を作る。

3. 時間と場所を決める
    継続していくとやらないと気持ち悪い。みたいになる。

4. 他人を巻き込む
    他の人がみていると思うことで頑張れる。
挫折しない秘訣

1. なりたい自分
    目標を達成した時の明確なイメージがあれば、それがやる気につながる
    人間の脳は右脳と左脳に分かれている
    左脳は論理的・分析的な思考をすると同時に「過去を考える」という機能をもつ
    右脳は感情的なイメージを描くと同時に「将来を考える」という機能をもつ

    右脳で将来のイメージを何も描かずにいると、人間は左脳の過去の記憶に支配される
    過去のできなかったことを鮮明に覚えている
    それに対抗するには右脳で将来のイメージをしっかりと描くしかない
    なりたい自分 = 願望をもつ
    願望の量=辛抱の量
    「なりたい自分」をイメージするときは、理想の姿を大胆に思い描くことが大事

   「現在地」を知らずに「目的地」に辿り着くことは不可能
    今の自分を知る
    自分が今どうのような状態で、どんな弱点や足りないところがあるのかを知らなければ、目標達成に向けて何をどう努力すればいいのか分からない
    =「正しい努力とは何か」を知ること

2. 「何のために?」を考える
    目的がないものは長続きしない

3.「誰を喜ばせたいか?」を考える
    自分のためでも良いが、目的が「誰かのため」なら人間は何倍も頑張れる 
    「自分のため」の夢は限界を早くするが、「誰かのため」の夢は限界を超える力になる

4. 「〜しなければならない」はNG
    「これをやりたい」と言うワクワクできる夢を大事にする

最近、漫画 キングダムを読んでいる。 挫折しない秘訣の3なんて、キングダムでの将軍(主人)のために頑張ることで力を発揮する場面が多い。

そして、主人公の信も天下の大将軍といった「なりたい自分」を明確にイメージしていることで迷いがない。

ガキの頃、漂と 戦場で名を馳せる将軍の話でいつも盛り上がってた。

天下の大将軍ってのがどんだけ強ぇのか、どんだけかっこいいのかって 将軍なんて見たこともねぇ下僕のガキ二人が毎晩あのボロ小屋で値落ちすんまで 大将軍はあーだこーだとワーワーやってた。

二人でしゃべってたキラキラした将軍像は、陵辱だの虐殺だの暗い部分には一切触れてなかった。当然だよな。戦場も知らねぇガキ達の想像力なんてそんなもんだ。

でもそこは譲りたくない。

ガキ二人で胸高鳴らせた誰より強くてかっこいい天下の大将軍に…

俺は本気でそういう将軍になりたいと思ってる。

第4章 「脳の力」で、習慣を超強力にする

「受信習慣」
五感からの情報を知る、聞く、感じる、みる
↓
「言語習慣」
インプットから得たイメージを言語に置き換える
↓
「思考習慣」
言語を基に考える
  * 「確信習慣」
  * 「錯覚習慣」
↓
「行動習慣」
思考を行動に移す

行動習慣を変えるには受信習慣を変えること考えなければならない。いきなり行動習慣を変えようと思っても続かない。

何も意識せずにいると、私たちはマイナス思考を止めることができません。
マイナス思考をもとに行動しても、物事をやり遂げることはできません。
「自分にはできない」と考える人は、できないように行動してしまうからです。
習慣が挫折しやすい原因は、人間の脳が後ろ向きな思考を生み出し続けていることにある。

使う言葉を決めて、実際に毎日口に出すことで、脳はどんどんプラスの方向へ洗脳されます。

つまり受信習慣をプラスに変えていく。

習慣とは関係ないが、ポジティブな友人は幸福度を高める研究もある。

ハーバード大75年の追跡調査「人間の幸福と健康」を高めるたった1つの方法 1人でも「信頼できる人」がいるか (2ページ目) | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

第5章 習慣の力で、「あなたの人生」が動き出す

5章は例がたくさんあります。

共通して言えることは、「喜び・楽しさ・幸せ」と「快」のイメージを持ち、(自分、他人に)伝え続ける。ということである。

最後に

習慣は人生を作っていく。

毎日水をあげて、でっかい花を咲かせるぞ!