こつつみ

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「思考・論理・分析」を読んだ

本の基本情報

本の基本情報について紹介する。

  • 著者名:波頭亮
  • 書籍名:思考・論理・分析―「正しく考え、正しく分かること」の理論と実践
  • 出版社:産能大出版部
  • 発売日:2004/7/15
  • 頁 数:241ページ

本の目次

以下は本書の目次です。

  • 第1章 思考
  • 第2章 論理
  • 第3章 分析

考えたこと

この本は割と言われてみると当たり前のことが書かれているが、その当たり前を言語化し図を用いながら体系的に「正しく考え、正しく分かること」について説明している。 間違いなく良書である。

自分は全然自分で考えられていないと思うことが多々あるが、なんで考えがまとまらないか分かっていなかった。この本を読んでみて当たり前ができていなかったんだと気付かされた。

思考の段階では、あらゆる情報を分けて構造化させ、それぞれの情報について”それが何であるのか” そして、”それがどのようなものであるか”ということを理解する。

論理の段階では、命題から正しく推論し、新しい意味内容を得る。

分析段階では、分析プロセスの設計をして、情報を集め、分析し、意味合いを抽出する。 分析作業を進めていくと「分析すること」自体が目的となってしまいがちになるのは分析作業のあるあるだが「正しい思考過程」「正しい論理」「正しい分析手順」を踏むことで、意思決定やアクションに結びつく「優れた分析」を行えるようにする。

この本は、上のような実践的な話から、そもそも「思考」とは何か?「論理」とは?「分析」とは?というところから説明されている。 「ロジカルシンキング」の本として何個か読んできたが、方法が書かれているものは多くあったが、「思考・論理・分析」がそもそも何なのか説明されているものは、他にはなかった。 そのため、一度ロジックツリーやMECEなど知っているが、使いこなせていない人(自分はこれ)は、考え方を知ることができるので本書を一度読んで見ることを見ると良い。

なぜ「論理的」に考えることが必要なのかということにも言及されている。 思考という行為は属人的であり、思考者によって左右されるからである。 その思考を「客観的」に行なうために「論理的思考」が必要であると筆者はいう。 属人性の扱いに対してどれだけ丁寧に考えられていたのか?知識に偏りがないか?心理的バイアスが発生して、先入観や思い込みに捉われていないか?など の観点はまだまだ自分にはできていない。そもそも自分のアウトプットの質が低い。 今からでも、毎日「正しく考え、正しく分かること」を実践していかないと身についていきたい。