こつつみ

コツコツ積み上げる

「転職と副業のかけ算」を読んだ

本の基本情報

本の基本情報について紹介する。

  • 著者名:moto(戸塚俊介)
  • 書籍名:転職と副業のかけ算 生涯年収を最大化する生き方
  • 出版社:扶桑社
  • 発売日:2019/8/9
  • 頁 数:239ページ

本の目次

以下は本書の目次です。

  • 序章 「個人で稼ぐ」サラリーマンが本当の安定を手に入れる時代
  • 第1章 年収240万円の地方ホームセンターを選んだ理由
  • 第2章 地方ホームセンターやリクルートで学んだ「成果」に繋がる働き方
  • 第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」
  • 第4章 本業を活かして稼ぐ「サラリーマンの副業」
  • 第5章 生涯年収を最大化する生き方

概要

序章 「個人で稼ぐ」サラリーマンが本当の安定を手に入れる時代

大企業でもリストラが敢行されており終身雇用がなくなるなど、働き方、子育て、教育など全てに"正解"がなくなった現代社会を生き抜くためには「個人で稼ぐ力を持つ」必要がある。 そのためにも企業に依存しない生き方。つまり、いつでも乗り換えられる状態にしておくことが大切。

所属している企業特有の技術に依存してしまっては、別の企業に行ったときに使い物にならないことがある。市場価値を

第1章 年収240万円の地方ホームセンターを選んだ理由

この章はmotoさんが地方ホームセンターを選ぶまでの考えが書かれており、普通の人では選択しないような行動の背景が書かれており新鮮だった。

  • 「トップにアプローチする」という考え方
  • 自分がやるべきことが””解像度高く”描けるか

この二つは自分でも出来ることなので、挑戦していきたい。

第2章 地方ホームセンターやリクルートで学んだ「成果」に繋がる働き方

年収を上げる転職には「今いる会社」で成果を出す ことが必要です。
特に 20 代のうちは、高い給料を追い求めるより「自分のスキル」を貯めたほうが長い目では大きな価値になります。  
僕も行く先々の会社で成果を出すために頭と体に汗をかいて働いてきました。
その過程で得た経験や知見こそが、転職で年収を上げる大きな要素なのです。

機会を待つのではなく、機会を取りにいき、その機会に全力を尽くしたことが自分の経験値や成果に繋がる。

仕事に慣れてくると、どうしても〝すでにできる仕事〟ばかりをしがちになる。そうではなく、やったことのないことに挑戦する機会をもらい、そこで成果を出す。これが次のキャリアに進むうえで大切な姿勢だ。

「何をしても同じ給料なら、ムダに働かないほうがいい」という同期が多かったですが、
僕は「自分の経験値」を優先して働くことを意識し続け、 誰よりも「自分を成長させる機会」をもらう努力をした のです。
ホームセンターに入社した僕がまず取り組んだのは、「自分が目指す姿」や「やりたいこと」を周りの人に言い続けることです。

馬鹿にされても「自分が目指す姿」を伝えることが大事。疎まれる可能性もあるが、それでも一度宣言したらやり続ける、そうすると、段々と印象も変わってくる。

「リクルート事件があった当時、明日にも会社が潰れそうな状況で俺たちが採用したかったヤツは
『活躍できるエリート学生』とか『前職で優秀だったヤツ』なんかじゃない。
明日潰れるかもしれないリクルートという会社で、会社を潰さないために一生懸命努力できる人間だ。
そういうスタンスのある人間はどんな会社でも、活躍できる。
どこで働くかじゃない、自分のスタンスの問題だ」
大切なのはスキルじゃない。目の前のことに一生懸命になるとか、
絶対にやりきるという「考え方」や「姿勢(スタンス)」、「目線」なのだ、と。

組織を成長させられる人こそが、どこでも活躍できる人。自分が今の会社、事業部、チームに何が出来るのかを考えて、成長に貢献していくことが大切。

「自分という会社を経営する目線を持て」  
僕はこの考え方を「自分株式会社」 と呼んでいます。  
自分株式会社というのは、自分自身を会社に見立てて考える思考のことです。  
僕が「株式会社moto」という会社を経営していて、売り上げは在籍している会社からの報酬と副業収入の5000万円。
そこに家賃や食事代、通信費という経費がかかり、手元に残った金額が利益になる、という考え方

普通、経営者視点とは「会社の売り上げを伸ばす視点」を持ちながら「目の前の仕事の成果にこだわる」ことを指す。 motoさんは自分株式会社を経営する視点を持ちながら仕事をしている。この考え方は今からでも出来るし、自分事として見えるので実践している最中だ。

第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」

自分の仕事を「わかりやすく」伝える能力が求められている

そのためには「全体像」を把握することです。
「今、自分の会社にはどんな課題があるか?」を説明する際にも
「そもそも、なぜそれが問題になっているのか?」という背景を伝えないと、相手には本意の2割も伝わらないからです。
背景まできっちり伝えるためには、自分が置かれた状況を「上流から下流まで」知っておく必要があります。

【業界の状況→会社の課題→部署の役割→自分のミッション】

と、広い視点で見る。そのうえで課題を把握し、解決策を考えて、自分で行動する。
この能力が、年収に比例して求められるようになります。
日々の業務では、自分の目の前の仕事で精一杯になってしまいがちですが、目の前にある木だけを見るのではなく、
その後ろにある森を見て、今度は遠くからそれが山であることを把握して、究極的には「山を見ている自分を、その隣で見ている状態」を目指す
と、今の仕事の捉え方も大きく変わります。そして、考えるだけでなく、行動してください。

エッセンシャル思考でもあるように、「本当に重要であるか?」「なぜ自分がやるのか?」を自分で考える必要がある。

この章では「市場価値」について多くのことが書かれている。その中で転職エージェントを活用する事例も挙げられている。 そこで、自分も転職エージェントに登録して自分が目指すべき年収に近づくにはどうすれば良いか聞いてみた。

自分は30歳で年収800万を狙っている。そのためには、どういう業界、仕事が良いのか回答が貰えた。 結論から言うと、年収800万目指すには、今からでもSIerなどで上流の仕事をこなす必要があると言われた。 また、コンサルを目指すのも良いと言われた。 しかし、自分の中での結論は、今の会社でキャリアアップを狙いつつ、副業をする方が現実的だと感じた。

こんな自分の話は置いといて、転職でのポイントを細かく書いてあった。ここは転職を考えている人にとっては非常に参考になるのではないかと思う。

第4章 本業を活かして稼ぐ「サラリーマンの副業」

「個のブランド化」や「時間を切り売りしない」や「本業や過去の経験をお金に換える」などの話があった。

以下の内容は、なるほどなと思った。

リクルートが展開している、ゼクシィ(恋愛・結婚)、リクナビ(就職・転職)、SUUMO(賃貸・住宅購入)、
カーセンサー(車) などの領域は、人生における重要な意思決定シーンであるため、情報収集をする人が多いのです。
そしてリクルートはそのマッチングで稼ぎ、時価総額は6兆円を超えています。明らかにお金が動く分野なのです。 

しかも、この分野は「喉元すぎれば」という、情報過疎な領域です。
就活も転職も、家を買うのも結婚も、そのときはいろいろ考えますが、喉元をすぎて、自分が就職したり、転職できればそこで完結します。
「就活は、なんか大変だった気がする」と思い返すくらいで、その苦労を人の役に立つかたちで発信しないのです。
発信したとしても、SNSで「就職が決まりました」「転職しました」と報告する程度で、悩んだ経験やそこで得た知見は広く共有されません。
しかし、同じように苦労をして、情報を求めている人はたくさんいるのです。

自分もエンジニアで学ぶ上での知見を共有していきたいと感じた。

第5章 生涯年収を最大化する生き方

一時期、「サラリーマンという働き方は搾取されている、社畜にならないほうがいい」という風潮がありました。
しかし、個人的には、サラリーマンという形態が社畜なのではなく、働くうえでの「スタンス」が問題なのだと思っています。
いつまでも会社に依存している人は社畜かもしれませんが、会社に依存せず、
副業や社外活動を通じて活躍しているサラリーマンは、社畜ではありません。  
逆に、フリーランスになっても、クライアントの言いなりになった仕事をしているようでは、社畜と変わりません。 
働く形態を問題視するのではなく、自分がどう働くかを議論の的に据えるべきです。

motoさんのサラリーマンやって、週二日は自分で好きな時間を過ごすことで、人とのつながりや社会との接点を持ち続けるという意見に凄く共感した。

本業で得た知見と副業で得た知見を相乗効果で自分の価値を高めていきたいと感じた。

最後に

正直ここまで出来る人は数少ないし、特に最初にホームセンターを選んだり短大を選ぶと言うのは、下手したら年収は低いままになってしまうので、再現性は低いと感じた。

しかし、著書であるmotoさんの考え方は、自分は全くしていなかったので感銘を受けた。motoさんの行動力を知れる本。自分もこれだけ考えて行動できるようになりたい。 自分は全く転職する気はなかったが、市場価値という視点を得られただけでもこの本を読む価値はあったかなと思った。

意識高い系みたいな、文章もまとまりなく、変になってしまいましたが、この本おすすめです。