本の基本情報
本の基本情報について紹介する。
- 著者名:大石 哲之
- 書籍名:コンサル一年目が学ぶこと
- 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日:2017/8/5
- 頁 数:237ページ
「コンサル一年目が学ぶこと」とはどんな本?
この本はコンサルだけではなく全業種に通ずる普遍的でかつ重要な考え方が書いてある本だった。 考え方なので忘れることなければ一生使うことのできる役立つ考え方だ。
フレームワークなどの技術ではなく、クライアントに価値を提供するための「期待値を超え続ける」などの思想に近いことが多く書かれていた。
本の目次
以下は本書の目次です。
- 第1章 コンサル流話す技術
- 第2章 コンサル流思考術
- 第3章 コンサル流デスクワーク技術
- 第4章 プロフェッショナル・ビジネスマインド
内容
30個のスキルが記載されているが、その中でも自分に生かせる物だけをピックアップする。
結論から話す
PREPという型を使ってみると良い
- P = Ponint 結論
- R = Reason 理由づけ
- E = Example 具体例
- P = Point 結論の繰り返しで締める
簡単そうに見えて意外と難しい。普段話す時、質問に答える時、頭を整理する時など繰り返し数をこなして質を高めていく。
加えて論理(ロジック)と数字を使って話すと具体的で相手もわかりやすい 新人は話に筋が通っていなければ、話自体を聞いてもらえない。
相手の期待値を超え続ける
期待値を超え続けるには、まず期待値を把握しなければならない。 相手が何を期待しているのかを正確に把握する。
上司からの指示内容を明確に把握する(質問によって推し量る コミュニケーションが必要) - その仕事の背景や目的 - 具体的な仕事の成果イメージ - クオリティ - 最優先順位、緊急度
求められていないことに時間を使っても、クライアントからも上司からも評価はされない。 求められている中身がわかったら、そのレベルにおいて何がなんでも相手の期待値以上の成果を出す。 おまけを付けて取り繕っても重要な部分で足りていなければ失敗。
自分のリソースをはるかに超えるものに対しては、相手の期待値を下げる、期待値のマネジメントも必要な場面もある
考え方を考える
「アプローチ」「考え方」「段取り」の部分を最初に考える。 つまり仮説思考。最初に欲しいアウトプットを考える。 そうすることで効率的にリサーチできる。つまり最速で成果を出せる。
⇨ロジックツリーも上手く使うのも手 (イシューから始めよを読もう)
- 雲雨傘 (事実、解釈、アクション)
- MECE (漏れなくダブりなく)
はどの本でも大体書かれている。
常に自分の意見を持って情報にあたる
情報を集めて満足する人が多い。自分もその一人。 『すごいなぁ、なるほどな』で終わってしまっている。
情報量を増やしたからと言ってスキルが上がるわけではない。 考えること、手を動かすことをしなければ何も意味ない。
情報に接するときには、必ず自分の意見を持って接する (開く前にタイトルをみて何故だろうと自分なりの考えを出すなどする)
間違っていても全然良い。正解にこだわらず考え続けることが大事。
本質を追求する思考
情報を集めただけでは考えたことにはならない。 その先にある「本質」を提示することができて初めて価値は生まれる。
ズレているかもしれないが、自分の友達も以下のようなことを言っていた。情報の中に隠されていることを読み取れるの大事だ。
結果を見て結果を理解しようとするんじゃなくて、結果を見てそこに至るまでの過程(制約、ifパターン、判断軸)を感じるんや。ほんで、その人がその判断軸を作り得た源流の知識と経験を自分も取りにいく(聞けるなら本人に聞く)。と自分のケースでの特化解が作れる。特化解を汎化させるから再構築できる。
文書書きの基本、議事録書きをマスターする
詳しくは書かないが、これは自分にできていないこと。 そして、多くの人ができていないと感じる部分だ。 自分は仕事中に毎週進捗報告会が存在するので、そこで実践しくつもりだ。
仕事の速さを2倍速3倍速にする重点思考
重点思考 = 余計なことをやらない
20対80の法則をご存知ですか? 例えば「売り上げの80%は20%の顧客がもたらしている」など全体の80%は20%のことで占めているというものだ。 多くの物事に当てはめることができる(もちろん例外もたくさんある)
この重要な20%にフォーカスしてディープに掘り下げる。それ以外のことは切り捨てる。 切り捨てることも大事なのだ。
Valueを出す
自分がやりたいことではなく、相手が求めていることをやる。
自分のやりたいことをやるのも、とても大事だと思う。 しかし、結果を出すことが目的なら、自分のやりたいことをやるべきではない。
クライアントが「価値がある」と思わなければ、あなたがどれだけ頑張ってもそれは単なる自己満足。
しゃべらないなら会議に出るな
これは自分にとってはかなり痛いことを言われた気分だ。 先ほど進捗報告会を行っていると言った。ここで自分は発言を全くしていない。 自分の番になったら話すだけなのだ。
正直、進捗報告会で発言を強制する必要はないが、他の会議では「会議で発言しない人の価値はゼロ」これを心に刻んでいきたい。
プロフェッショナルのチームワーク
テレビでやっている22人23脚のようなみんなが同じことをすることはチームワークではない。 それぞれの担当分野で全員が価値を生み出すこと(分業)がチームワークである。 簡単なことで良い。今の自分の能力でチームに貢献できる分野を考える
最後に
自分的にはかなり面白い本でしたし、読んですぐ会社で実践できそうなので良かったです。
アウトプットするまでが読書なので、習慣化できるところはしていきたいます。
皆さんも買ってみてはいかがだろう。